君の旅立つ空は青
台風の接近を心配しながら、
愛猫との最後の別れとなる今日という日を迎えた。
どんよりとした空に、
「笑顔で送り出そう」という決心も揺らぎそうになりながら、
斎場へ向かう。
台風は来るなとは言わないけれど、
せめて火葬が終わるまでは雨は降らないでほしいと思いつつ、
到着すると、
灰色の雲の合間から光がさしてきた。
そして、いつの間にか、
暗く厚い雲は風とともに去り、
まぶしい太陽がその姿を見せてくれた
愛猫の魂がその体とお別れし、
自由に空を駆け巡り、虹の橋を渡る・・・
その旅立ちを応援するように、
セミの大合唱が始まった。
思わず笑ってしまった。
本当に、すごいね、君は。
君はいつだって、私たちを笑顔にしてくれる天才だったことを
思い出したよ。
白い小さな壺を抱えて帰り道、
どんどん雲は白く、空は真っ青に
今日は君の本当の旅立ちの日。
素晴らしい一日となったよ
いつかまた、会いに来てくれる日がくることを信じて。
愛する君の——
旅立つ空は青。

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